ソーシャルな20代夫婦のリアル

ゆとりのないゆとり世代の夫婦が、ゆとりある生活とソーシャルな生き方を目指して奮闘する日々

彼女のご両親へご挨拶に行った時の話。

facebookを見ていたら高校・大学時代の友人や先輩・後輩の結婚報告をよく見かけるようになりました。

その多くは「入籍しました!」ってやつで、婚姻届を二人で持ってる写真がよく使われております。

こういう入籍しましたや、結婚式を挙げましたという報告はよく見るのですが、相手のご両親に挨拶に行った話というのはなかなか見かけません。

かく言う僕は、ついこの間彼女のご両親にご挨拶に行ってきました。

そんなわけで記憶が新しい内に、日頃ほとんど見ることがないであろうこの「彼女のご両親に挨拶に行った時のこと」をブログに書いてみようと思います^^

 

まず、僕は彼女のご両親と会うのはこれがはじめてではありません。

それどころか、年末年始は彼女の家で過ごしたりするのでそこそこ気軽にやり取りができます。

とはいえ今回は結婚のご挨拶。ましてや僕の彼女は一人娘です。

たとえ普段から親しくさせてもらっているご両親だとはいえ、きっちりやるべきことはきっちりやらないといけないと思ったわけです。

 

そこで僕は、まずご挨拶に行く当日に髪を切りに行きました。

普段会っているとはいえ、その日パッと見た時の第一印象は大事なはず。

髪の毛がもさっとした感じで行くのはさすがにあかんやろうということで髪を切りに行きました。

 

髪を切り終え家に帰り、いよいよ出かける準備をします。

まずは服装。僕の知る限り、結婚のご挨拶に伺う時はスーツが定番です。

どれだけ仲が良かろうとここはやはりスーツだろう。

スーツで行けば「もうそんな気を遣わなくてもいいのに」と言われることはあっても失礼にあたることはないだろうと。

そんな思いから、年に数回着るか着ないかのスーツに袖を通しました。

 

スーツに袖を通し、家の近くの洋菓子屋さんで手土産を書いました。

「手土産って、どんなのがいいんだろう?」と思い、簡単にグーグルで調べました。

調べる前までは「以前喜ばれたロールケーキでも買っていこうかな」と思ったのですが、グーグルで調べたら衝撃の文字が。

 

「ようかんなど、切り分けるものは縁が切れることを想起させるためよくない」

 

え、じゃあロールケーキだめじゃん!思いっきり切り分けるやつじゃん!事前に調べてよかった〜・・・と、内心胸をなでおろしたことは言うまでもありません(笑)

 

そんなわけで失礼に当たらない手土産を買い、電車に乗っていざ出発。

この日、彼女は仕事だったので仕事終わりにとある駅で合流して家に向かうことにしました。

電車に乗り、彼女に連絡。

実は彼女からは「スーツじゃなくてもいいよ!きっちりした服なら大丈夫やと思う!」と言われていたのですが「今日スーツにしたよ」と伝えると彼女の反応は予想外のものでした。

 

「うそやん!!!スーツ!!!!!電車で笑いとまらんのやけど!(笑)」

 

いやいや、なぜ笑う?(笑)

笑いの止まらない彼女は自分の母親に僕がスーツで来てることをLINEで伝えた様子。

返ってきたのは「お母さんにLINEしたら『まじで!(笑)』ってめっちゃ笑ってたで♩(笑)」とのこと。

 

いやいや、スーツってテンプレじゃないんですか?(笑)

「もうそんな気遣わなくていいのに」どころではなく、まさか笑われるとは・・・

このクソ暑い中汗もかきながらスーツで来たというのに・・・

この時点ではスーツで来たことを若干(いやかなり)後悔しましたが、結果これが功を奏すことになるのです。

 

そんなわけで彼女と合流し、家に到着。

家に上がると、テーブルの上にはお食事の用意がされていました。

買ってきた手土産をお渡しし、とりあえず席に着きます。

席に着くなり彼女のお父さんから一言。

「ネクタイ締めたまま飯は食えんやろう〜」

 

え、先にご飯?!とテンパる私。

どうしたもんかと考えていると彼女が「先に挨拶しちゃう?」と耳元で声をかけてくれたので、「そうやね」と返し、意を決して一言。

 

「先日彼女からお話があったと思うのですが、付き合い始めて今年の9月で5年になり、僕の仕事も次の3月で法人化して5年を迎え軌道に乗ってきたのでこれを機に結婚したいと思い、今日は来させていただきました。」

※緊張しすぎて正確には覚えてませんが、こんな感じのことを言ったはず。

 

するとお父さんからこんなお返事が(こちらも緊張のあまりうろ覚え・・・なので、要点だけお伝えします)

・手放しで喜べるわけじゃないよ。お金のこととか色々不安はある。

・毎月10万くらい貯金できないと、これから子どもできたりしたときが大変。

・自分たちも最初はお金がなくて、ワンルームの部屋で暮らしていた。

・健康のために仕事してるのであって、仕事のために健康があるんじゃない。

・こんなこと普段は言わないけど、娘のことは一切心配していない。小さい頃から本当に手がかからない子だった。

・だからこの子がそう言うなら大丈夫だろう。

 

記憶が飛び飛びなので一連の流れにはなっていませんが、ひとまず結婚のお許しはいただけました。

お話を聞いている中で思ったのは、親って本当にすごいなぁということです。

彼女のご両親も最初お金がなかったとき、一つのインスタントラーメンを二人で食べていた時期があったとおっしゃっていました。

ただ彼女曰く「中学・高校・大学と私立に通わせてもらったし、塾にも通わせてもらった」とのこと。

子どもが不自由なく生きていけるように頑張る親とは、こんなにも偉大なのかと改めて思いました。

 

自分の親も女手一つで僕を育ててくれたので親ってすごいなと思っていたのですが、改めて子どもを持つ親のすごさを思い知らされました。

それと同時に、いつか僕に子どもができて、その子どもが大人になって結婚するときに、僕も彼女のお父さんみたいな言葉をかけれる人間になりたいなと思いました。

親として、人生の先輩として言うべきことは言いつつも、二人の決断を尊重して後押ししてくれる。

そんな素敵な父親に、僕もなりたいなと思いました。

 

そして何より、こうやって後押ししてくれたご両親のためにも彼女を幸せにしたいと改めて強く思いました。

「この人と一緒になってよかった」と彼女に思ってもらえるように、そして「いい相手を選んだね」と彼女のご両親に思ってもらえるように、これからも頑張っていきたいと思います。

 

とにかく、彼女のご両親へのご挨拶というイベントはめちゃくちゃ緊張しました。

これを乗り越えたことで、僕は一回り強くなったと思います(笑)

 

その日は彼女の家に泊まり、翌日の午後には家に戻りました。

帰ると彼女からLINEが来ていました。

 

「お母さんが昨日の挨拶はすごい誠実さが伝わってよかったってずっと言うてたよ」

 

この瞬間、「やっぱりスーツで行ってよかった!!!!!」と心の底から思いました。

例え彼女に笑われようと、どれだけ親しい仲であろうと、結婚の挨拶はスーツだと自分の子どもができたら真っ先に教えようと思います(笑)

ちなみに、スーツで行ったのですがその日の食事が焼肉だったので、挨拶の後すぐスーツは脱いで着替えました(笑)

 

以上が、僕が彼女のご両親へご挨拶に言ったときの話です。

そんなわけで、彼女のご両親から許可もいただいたので、これから二人で暮らす家探しなんかを始めます。

その様子もこのブログで書いていこうと思います〜^^